「見るほどにみな、そのままの姿かな、柳は緑、花は紅。」(一休禅師)
一休禅師はあなたもよくご存じのとんちで有名な禅宗の坊さんです。一休宗純というのが正式な名前です。
その方が、この季節に歌った歌です。春、柳に青々と新芽が出て、益々緑が鮮やかです。桃の花も匂うような紅色の花を咲かせている、そのみずみずしい輝きが、まさに美しいのです。緑は緑で価値があり、紅は紅の美しさがある。そして、目に映ったものがそのままで美しいですし、他の誰かと比べようもないのです。
世の中ありとあらゆるものが、そのまま素晴らしく、美しいもので、他に二つとして同じものはありません。あなたが今そこで見ている、木の葉も、花もそのまま一つ一つ別々。世界でたった一つのものです。オンリーワンです。
難しくはありません。あなたはあなただと言うことです。そのままの姿があなたで、あなたはあなた以上も以下もない。オンリーワンです。その素晴らしさに気づいてほしくて今月はこの言葉にしました。
柳は緑、花は紅。そのまんま、すれが素晴らしいのです。どうぞ、忘れないでくださいね。
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2013-4-25